自己啓発本が嫌いになる理由と、改善のポイントを専門家が解説します

自己啓発本を嫌いな人の意見で、代表的なものとして、ネットで散見されるものですと

・自己啓発本は読んでも意味がないから嫌い
・自己啓発本は内容が薄いから嫌い
・自己啓発本を読んでも自分次第なんて嫌
・自己啓発本は当たり前のことしか書いてないから嫌い
・自己啓発本の先に、何かバックエンドがあるんでしょ
・自己啓発本は万人共通ではないなんて嫌
・自己啓発って結局自己暗示でしょ
・自己啓発本を読む人は、無駄にテンション高いから嫌い

このような内容が多いですが、そもそも自己啓発に興味を持って、その本を手に取り、お金を払ってでも、自己啓発本を読んでみよう、と思ったきっかけは

・今の自分を変えたい
・問題や壁に直面しているので、解決、改善のヒントが欲しい
・成果を出すために、必要な学びを得たい

というような、純粋な想いがあって、自己啓発本の購入へと、踏み切ったはずです。

そして、この動画を見ているということは、まだご自身の純粋な想いまでは、嫌いになってはいない、純粋な想いは捨ててはいない、ということでもあります。

そのような人も、今後何をするにしても、歯車が正しく揃い、規則性を持って、正しく動けば、きちんと成果にも繋がりますので、その純粋な想いは、これからも持ち続けて下さい。

そこでこの動画では、自己啓発本が嫌いになってしまう理由と、自己啓発本を好きになるための、ポイントと改善点について、自己啓発の業界に20年従事している専門家が、ひとつひとつ詳しく解説していきます。

現在読書を検討している人には、以下の記事が参考になります。

こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。

記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。

この記事を書いた人

1982年生まれ。2004年(22歳)から現在に至るまで自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業・講演・研修活動を行い、現在の月間セールス日本一の記録も保有しています。

すべて正規に版権を取得しており、自社取扱いプログラムともなっている

  • ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
  • ジョセフ・マーフィー(潜在意識の法則)
  • マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
  • ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
  • ブライアン・トレーシー(営業の神様)
  • デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
  • ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則ブームのきっかけとなった、ザ・シークレットの賢人エイブラハム)

これらすべてのプログラムを所有、実践し、プログラムユーザーへレクチャーしています。

現在のクライアントは法人のみですが、全国に在籍するインストラクターの育成と、プログラムユーザーのフォローサポートも担当しています。

~主な取扱い業務~

大手企業の新入社員研修
営業 / セールスなどの社内講演
オペレーションマニュアルの作成

自己啓発本なのに甘い言葉で飾られているものには注意

注意している女性

まず最初に結論から申し上げますと、自己啓発本を読んで、嫌いになっている人は

「自己啓発が嫌い」

なのではなく

・購入した自己啓発本を読んで実践したが、全然成果に繋がらなかった、もしくは何をしたら良いのか、分からないので嫌いになった

というのが正しい表現になります。あとはあり得るとしたら

・自己啓発本を読んでみたけど、実践できない、もしくは自分には無理だった。

という、自己防衛による、外的要因へ責任転嫁したケースもあります。

そもそも、自己啓発本を最初から嫌いなのであれば、嫌いなものをわざわざ書店で手に取って、しかもそれにお金を払ってまで、購入して読むことなどはしないはずです。

自己啓発本を読むのは本当に為になるのか知りたい方に関しては、以下の記事も参考になります。

私達ナポレオン・ヒル財団でも、自己啓発の源流として、1世紀に渡り存続している「思考は現実化する」に至っては、全世界累計発行部数が1億部を超えています。

書籍の「思考は現実化する」を、さらに紐解いたプログラムや、世界中で著名な方のプログラムも、実績のある経営者たちや、各分野のトップアスリートの多くが、活用しています。

とある世界的に著名なセミナーへは、現代のアメリカ大統領も、参加していましたよね。

もし、本当に自己啓発が意味のないものだとしたら、各界の著名人達や、世界中で支持している人たち全員を、否定することになってしまいます。

ですので、この動画の冒頭にある「読んでみようと思った、純粋なきっかけ」があって、自己啓発本を手に取り、読んでみたものの、いざ実践してみたら

・なんか上手くいかないんだけど…なにこれもう嫌い
・読んだけど、それで何したら良いの?…もう嫌

このような状態に陥って、それを何度繰り返してもうまくいかない、また、何冊読んでも「それで次はどうするの?」「具体的に何をしたら良いの?」といった事態に陥ったことから、自己啓発を嫌いになったと予測されます。

こうして、自己啓発を嫌いになってしまった一番の原因は、自己啓発本の選び方に、問題があることがほとんどです。

つまり、「読まない方が良い本」を読んで、嫌いになってしまったということです。

それでは続いて、自己啓発本の選び方の基準について、詳しく解説していきます。

読まない方が良い、自己啓発が嫌いになる本とは?

自己啓発本を選ぶ時に、読んだ後に嫌いにならないよう、選んで失敗しない、一番シンプルな基準は

・タイトルや中身が、甘い言葉で飾られていないかどうか

この一点に尽きます。

なぜなら、きちんと中身がある書籍であれば、甘い言葉で飾らなくても、自然と売れるからです。

今、あなたの手元にある、自己啓発本を選ぶ時に、手に取った基準は何でしょうか?

・誰にでも「簡単に」できる?
・「すぐ」に身につく?
・「秘伝」の?

などなど、挙げていけばキリがありませんが、このような文言に「釣られて」しまっていませんか?

実は日本では、今から25年前頃が、自己啓発の黎明期でしたので、当時は「自己啓発?何それ?」状態でした。

この動画をお聴きの方は、今では信じられないかもしれませんが、当時の書店では、自己啓発専用の棚などは、存在するはずもなく、自己啓発に関する書籍は「宗教」の棚に、ひっそりと置かれていたのです。

誰でも知っている名著「思考は現実化する」や「7つの習慣」なども、宗教の棚にありました。

20年前の私も、実際にそうだったのですが、ありとあらゆる、ビジネスや経営に関する書籍を、読み漁っていました。

しかし、当時は「思考は現実化する」などは知らず、初めて耳にして驚いたものです。

そこで書店に行き、探しても見当たらなかったので、店員さんに「どこにありますか?」と聞いたところ、案内されたのが、宗教のコーナーだったのです。

当時の、私の正直な感想は「あ、宗教…そういう感じのやつか…」です。

ページを開けば、出てくる文言は「潜在意識」「無限の叡智」など。

「あ~なるほどね。関わっちゃいかんやつか」

これが、当時の私の第一印象です。

ところが、現在に至るまでで、自己啓発は日本でも広く浸透し、たくさんの企業も研修として取り入れ、私達も、クライアント企業のマニュアル作成や、新入社員研修などを、全国で行っています。

そして、自己啓発を嫌いな人の意見など、霞んでしまうくらいに、書店では専門の棚が設けられ、書籍もたくさん出版されています。

「自己啓発って、実はマイナーなものでしょ?」と思われがちですが、そういう人には、書店にある自己啓発の棚の、専有面積を調べてみることをお勧めします。

マーケティングの目線で見ても、自己啓発にニーズがなければ、専有面積を広く取ることはしませんよね。

ちなみに、ちょっと専門的なお話になりますが、人々が、月間にどれだけ検索したかを数値化した検索ボリュームでいうと、「自己啓発」は「不動産投資」と変わらないほどのボリュームがあるのです。

しかし、それだけ興味のある人が多く、ニーズのある分野なので、お金の匂いを嗅ぎつけた悪い人が、たくさん流入しているのも事実です。

そうなってくると、次に始まるのは、自著が他に埋もれないよう、いかに書店に訪れた人の目を引くかが、鍵になってきます。

ですので、自然と「甘い言葉」が、タイトルや目次へ、羅列されるようになるのです。

このような中身のない本や、甘い言葉で釣っているような書籍を読んでも、何の効果も学びも有りませんので、それを手に取ってしまったのであれば、自己啓発本を嫌いになってしまっても、仕方のないことです。

次に、取捨選択以前に、自己啓発の意味を正しく理解することで、成果に繋げるポイントがありますので、そちらについて詳しく解説していきます。

自己啓発が嫌いにならないように正しく理解しよう

勉強している様子

こちらも最初に結論から申し上げますと、自己啓発本を購入して、嫌いになっている方のほとんどが、自己啓発という言葉の意味を、間違えてしまっています。

自己啓発とは、心構えを構築するためのノウハウ(知識)であって、ハウツー(やり方)ではありません。

なぜなら、自己啓発とは「自身で教えや導きなどから、自分自身を見つめ直し、物事を明らかにするために、心構えを整えること」を指すからです。

「自己啓発本を読んでも意味ない。だから嫌い」という方のほとんどが、ハウツー(やり方)を求めてしまっています。

ここで言うノウハウ(知識)とは、自己を高めるために必要な知識であり、専門的な表現ですと「在り方」というものになります。

分かりやすく例えるなら、皆さんが一言者の名言などで大好きな、哲学を思い出してみて下さい。

哲学には、どう在るべきか?が説かれていて、どうやるべきか?は説かれていませんよね。

とはいえ、先程挙げたような、お金の匂いを嗅ぎつけて、適当に書かれた書籍ですと、この動画の冒頭にあった感想のように、本の内容が適当だったり、あまりにも内容が薄いので、自己啓発自体を嫌いになってしまうことでしょう。

例えば、これはもうずいぶん昔に、実際に、私が手に取った書籍の内容なのですが「目標を設定しよう!」とだけ書いてありました。

確かに、目標の設定は重要であり、必須の事項です。

しかし、目標は「明確」でなければならず、かつ「達成できる計画」が伴っていないと、意味がありません。

目標設定にも「達成できる目標設定」と「達成できない目標設定」というものが存在します。

でないと、目標を設定した人は、全員が達成できることになってしまいますよね。

「目標を設定したのに達成できない!おかしい!こんなの意味ない!自己啓発本は嫌い!」

というのは、「達成できない目標設定」をしてしまっているのです。

もしくは、目標設定以前に、本来の意味である、自己啓発が完了していないのかもしれません。

こちらについては、ちょっと混乱する人もいるかもしれませんので、分かりやすく例を挙げましょう。

・心構えがポジティブ(積極的)な人が設定する、目標と計画
・心構えがネガティブ(消極的)な人が設定する、目標と計画
・心構えがオプティミズム(楽観的)な人が設定する、目標と計画

これらはすべて、全くの別物になることは、ご理解頂けますよね?

自己啓発を嫌いになる程度なら、まだ軽症で済みますが、怪しい自己啓発に足を踏み入れてしまうと、人生を棒に振ることにもなりかねません。

これらについては、以下の記事で詳しく解説しています。

先程も申し上げた通りで、自己啓発の専門家として、お話をするのであれば「何かを行うこと」ではなく、「しっかりと準備を整えること」が、本来在るべき自己啓発というものです。

啓発とは、無知の人を教え導き、その目をひらいて、物事を明らかにさせることを指します。

続いて、自己啓発を行って、成果を求める人にとって、大事なポイントを解説していきます。

求めるレベルに見合った自己投資を行う

傾く天秤

こちらも結論から申し上げますが、書籍には、この動画を見ている人が、求めているような明確な答えはありません。

こちらについては、書籍の存在意義について、冷静に考えてみる必要があります。

書籍というものは、自費出版か出版会社が出すものですが、どちらも営利目的で行うものですので、利益が出ない(出版しても意味がない)ものを、世に出すことは、会社にとって損失にしかなりません。

これは、出版会社もボランティアではなく、営利で企業として経営している以上は、当たり前の事実ですよね。

前者の自費出版の場合や、近年の電子書籍などの場合は、個人でも好きな内容で、いつでも好きなボリュームで、書いて出版することができます。

どちらにしても、営利目的か、自分のビジネスの広告・宣伝目的で、書いているのが書籍というものです。

実際に出版会社というものは、事前にマーケティングリサーチを行い、世間が興味のある題材(ワード)を探してきて、その内容で本を書ける人に

「こういった内容で本を書けませんか?」

と依頼することから、始まっていくことはご存知ですか?

もし「嘘でしょ」と思う方は、物は試しに、書店へ足を運んでみて下さい。

すると、書籍に平積みされている新刊コーナーには、おおよそ同じ分野について、書かれた本が、所狭しと並んでいます。

なぜなら、出版会社に限らず、書店も営利目的ですから、売れる本を店頭に置かないと、売れない本が溜まっていくばかりで、売れない在庫を抱えていても、ただの倉庫の肥やしになってしまうからです。

しかし、だからといって、書籍すべてが悪い、と言っているわけではありません。

前提として、中身がきちんとしているものに限りますが、書籍は、学ぶための入り口のきっかけには、とても良いものです。

自己啓発本を読む事自体に疑問を感じている場合は、以下の記事が参考になります。

書籍に求めている天秤は釣り合っていますか?

先程の目標設定のお話のように、「達成できる目標設定」をできるようになるための「自分の在り方はどう形成するのか?」について、一から十まですべて、詳しく書かれている書籍があるのであれば、ぜひ購読するべきです。

なぜなら、そうすれば、自己啓発を嫌いになるようなことはないからです。

しかし、そのような書籍は、私の知る限りでは存在していません。

書籍の、一般的な価格は1,000円前後です。

自己啓発本を、嫌いな人にお伺いしたいのは、この金額に求める対価(成功度合い)を、とてつもなく膨大なもので、要求していませんか?ということです。

書籍の価格が1,000円であれば、1,000円分の気付きが得られるだけでも、対価としては対等になります。

例えば、空腹を満たすために、ファストフード店へ入って

「安いし早いけど健康にならない!おかしい!嫌い!」

というのは、見当違いですよね。

毎日ファストフードの食事を続けていては、いずれ、身体に蓄積したものが積もってしまい、病気の原因にも繋がります。

栄養も、バランスよく摂取しないと、お財布に安く済ませていたつもりが、結果的に膨大な入院費用を、支払うことにも繋がりかねません。

「自己啓発本を読んでも、悪いものが積もることはないでしょ?」と思われるかもしれませんが、それは「中身がきちんとしている」場合に限ります。

なぜなら、世の中にいる、自己啓発本が嫌いな人を見渡してみれば、明らかですよね。

学びに関しても「間違った知識や考え方」と「たかが1,000円されど1,000円」が積み重なっても、成果に全く繋がらないような、型が合わない歯車と、塵が積もっていくように、自己投資した費用だけが増えていくだけなのです。

自己投資も投資ですから、リターンがなければ、意味がありません。

自己啓発と自己投資の関係ついては、以下の記事が参考になります。

これの何より恐ろしいことは、ファストフードは、まだ空腹が満たせていますが、学びに関しては「何の成果にも繋がっていない」最悪の場合、「借金ばかり増えていく」といったことにもなるのです。

これでは、自己啓発に限らず、どんなことであれ、嫌いになっても仕方ありませんよね。

話を戻しますが、自己啓発を嫌いにならないように、求める対価以上に、そこに自分が知りたい答えの全てを、求めていませんか?

書籍というものが、そもそも自分のビジネスへ繋げるための広告や、宣伝のために使われる目的がメインになりますから、そこに自分が知りたい全てを求めること自体が、誤っているのです。

これは例えば、近所のスーパーのチラシに向かって

「卵は特売だけど、それで釣ろうとしていて、来店ついでに他のものを買わせて、利益を取ろうとしているんでしょう?そんなスーパーは嫌い」

と疑って、批判しているようなものです。

必要なものがあれば、自分の求めている量と範囲に応じて、購入するかしないかを選択すれば良いだけなのです。

自分が求めている成果があるのであれば、嫌いになる前に、それに見合った同等の対価で、自己投資を行うようにしましょう。

求めるものが大きければ、差し出すものも比例するのが、どんなことであっても、世の常なのです。

しかし、ただ対価が大きければ良い、というわけではありませんので、きちんと歴史と権威、そして実績のあるものを選ばないといけません。

正しく行うことで、初めて成果に繋がる

喜ぶ女性

長くなってしまいましたが、自己啓発は正しく行うことで、初めて成果へと繋げることができるようになります。

なんとなく、それっぽく、自己流で、では、それと同等の結果を得るか、ただの時間と費用の無駄で終わってしまい、嫌いになってしまうのです。

このように自己啓発本を嫌いになった人のほとんどは、勘違いしているか、間違っているか、不釣り合いで見合わないものを、求めているだけなのです。

正しく自己啓発を行い、目標達成できるように頑張っていきましょう。

そのためには、教えや導きなどから、あなたの心構えを構築することを前提に行えば、自己啓発にやり方を求めるよりは、前進することが可能です。

まとめ
  • 自分の純粋な想いを達成させるためにも、甘い言葉の本には釣られないようにしよう
  • 自己啓発の正しい意味を理解しよう
  • 自分が求める自己啓発の、天秤に見合った自己投資を行おう