自己啓発のため資格取得を考えている人が、知っておくべき大切なこと

「自己啓発のため、資格を取得してみよう!」と考え、行動を起こす人は多いものです。

しかし、その行動の先に、待ち構えているものは

「資格を取ってはみたけど、一体何がしたかったんだっけ?」

といった状況です。

前置きしておくと、資格を取得することは、今後の就職や転職でも、開業でも、いかなる場面においても、マイナスに働くことはない、素晴らしいものです。

しかし、資格を取得することが、目的になってしまうと、本来の「自己啓発のため」という意味合いからは、遠ざかってしまいます。

この記事をご覧の人は、自己啓発のために資格を取得しようと考えたことは、自分を変えたい、高めたい、人生を意味あるものにしたい、などの欲求がある中で

・資格を取れば変われるのではないか?
・資格を取得しても、何も変わっていないのは何で?

と悩んでいる人が、多いことでしょう。

そこでこの記事では

・自己啓発のために、資格を取得するのはアリ?
・自己啓発とは何をすること?
・自己啓発と資格取得は結びつく?

これらについて、自己啓発の業界に20年従事している専門家が、人生をより良いものにしたい方のために、一つ一つ解説していきます。

こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。

記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。

この記事を書いた人

1982年生まれ。2004年(22歳)から現在に至るまで自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業・講演・研修活動を行い、現在の月間セールス日本一の記録も保有しています。

すべて正規に版権を取得しており、自社取扱いプログラムともなっている

  • ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
  • ジョセフ・マーフィー(潜在意識の法則)
  • マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
  • ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
  • ブライアン・トレーシー(営業の神様)
  • デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
  • ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則ブームのきっかけとなった、ザ・シークレットの賢人エイブラハム)

これらすべてのプログラムを所有、実践し、プログラムユーザーへレクチャーしています。

現在のクライアントは法人のみですが、全国に在籍するインストラクターの育成と、プログラムユーザーのフォローサポートも担当しています。

~主な取扱い業務~

大手企業の新入社員研修
営業 / セールスなどの社内講演
オペレーションマニュアルの作成

資格を取得することは、自己啓発には繋がらない

頭を抱える女性

まず最初に、お伝えしておかなければならないことは、資格を取得することは、自己啓発ではなく、また、自己啓発へと繋がることもありません。

なぜなら、何かの行動を起こすことが、自己啓発ではないからです。

自己啓発とは、その行動を起こすために、自分自身で教えや導きなどから、自分を見つめ直し、物事を明らかにするために、心構えを構築することを言います。

【啓発】無知の人を教え導き、その目をひらいて、物事を明らかにさせること。

「自己啓発ってよく聞くけど、いまいち何のことだか、良く分からないよね」
「具体的に、自己啓発とはどんなものなのかを、論理立てて説明している人って、いないよね」

これは、おっしゃる通りです。

それは、なぜかというと、ブログ記事でも、本でも、自己啓発の専門家ではない人が、好き勝手に書いているからです。

自己啓発ブログで自分に活かすことが出来る記事の選び方について知りたい方は、以下の記事が参考になります。

信じられない人は、試しに「自己啓発とは」で検索をかけてみて下さい。

SEO対策に巨額の費用をかけた、大手企業のブログが上位に並び、その内容は

・何かをすることが自己啓発である
・自分を高めるための行動が、自己啓発である
・ランニングや筋トレが、自己啓発である

などなど、もう全くかけ離れたことを、言いたい放題です。

なんとなくこんな感じだよね、といったものだけで書いているのですから、検索をかけた人たちが、先程のような感想を抱いてしまうのも、当然です。

間違った情報や、セオリーもロジックもないものに踊らされると、自分が目指しているところとは全く違うところへ、導かれてしまいますので、気をつけましょう。

手段と目的、入れ替わっていませんか?

自己啓発のために、資格を取得するというのが、なぜ意味がないかというと、手段と目的が入れ替わってしまっているからです。

例えばですが、この記事をご覧の人へ

「なぜ、運転免許を取得したのですか?」

と質問すれば、おそらくは

・乗りたい車があったため
・車を運転できれば、通勤が楽になるため
・恋人と、ドライブに出かけることができるため
・本人確認書類代わりになるため
・キャンピングカーで、日本一周したかったため
・田舎なので、車を運転できないと不便なため

など、目的のための手段として、運転免許を取得した理由が出てくるはずですよね。

免許を取ったから、車に乗るのではなく、車に乗るために取得するのが、運転免許なのです。

別で例えるなら、調理師免許を取ったから、料理が好きになるのではなく、料理が好きだから、より学んでみたくて取得するのが、調理師免許です。

このように、目的があって、その手段のために資格を取得すれば、その資格は、最大限活かすことができるようになります。

・運転免許を取得したのに、全く車に乗ることなく過ごしてしまう
・調理師免許を取得したのに、全く料理をしないで資格が無駄になってしまう

これらは全て、目的なく行動を起こしてしまったからなのです。

資格に限らず運動やトレーニングなどを行う際にも、効果を生み出せるか無駄に終わってしまうかの違いについて学びたい方は、以下の記事が参考になります。

続いて、単なる資格コレクターで、終わってしまわないためには、どうしたら良いのかについて、詳しく解説していきます。

資格を取得する目的を見出すことが自己啓発

納得する女性

自己啓発のために、資格を取得するのではなく、自己啓発の末、資格が必要だと思ったら、取得するようにして下さい。

なぜなら、資格を取得する目的を見出すことが、自己啓発だからです。

せっかく取得した資格を無駄にさせず、今後の人生に活かすためには、その目的を最初に見出すことが、重要になります。

目的を見出すことが出来ない人は、まずは目的を見出せる、自分へと変わること。

そして、目的を見出せるようになったら、その目的を果たすために、今の自分に足りないものや、必要なものを見出し、行動を起こせるようになること。

その行動が無駄にならない、成果に繋がらない、などの事態を防ぐために、達成できる自分へと変わることで、達成しようとする自分を奮い立たせること。

この一つ一つこそが、自己啓発なのです。

自己啓発と目的の関係について詳しく知りたい方は以下の記事が参考になります。

これで初めて、本来の、資格を取得することで達成したかった「自己啓発する」という、目標を達成することができます。

これであれば、資格を取得するための勉強にも身が入り、無事に取得した資格を活かすことができますよね。

そして、本来の目的を達成して、人生に意味を持たせたり、自分を変えたり、自分を高めることができるようになります。

つまり、スキルや資格で武装を整えて、何とかするのではなく、自分自身の内面から、変えていくことが重要なのです。

そして、その先で資格取得でも、どんなことでも見つけて、挑戦して、達成できる自分へと変わることが、自己啓発です。

そうでないと、ノウハウを学ぶのが好きな人が、ノウハウコレクターになるように、資格だけ取得して終わってしまう、資格コレクターになってしまうのです。

自己啓発が無駄に終わる人の特徴について知りたい方は、以下の記事が参考になります。

続いて、現在取得しようとしている資格を、無駄にしないためのコツについて、詳しく解説していきます。

自己啓発した結果、資格が必要なのであれば取得しよう

必要と不要の天秤

・自分が、資格の取得を目指したきっかけは何だったのか?
・自分は資格の取得をして、何がしたいのか?
・その資格を取得して、自分はどうなりたいのか?

このようにして、自分が資格というものにフォーカスした目的を、まずは見出して明確にしましょう。

例えば、資格を身につけることで、自信をつけたいのであれば、確かに資格は、その分野において、証明書のようなものですから、一つの材料になります。

しかし、根本的に自分に自信をつけるためには、現状の自信がない、自分自身の内面から変えた方が、今後どのようなことに対してでも、応用が効くようになります。

自分が、資格を取得してみようと思った、本来の目的を思い出してみましょう。

そして、先程挙げた運転免許の例えと同様に、その目的の達成のために、資格が絶対に必要なのであれば、その資格を、進んで取るようにしましょう。

そうすることで、資格コレクターに留まることなく、必要な資格を身につけ、自分が達成したい目的へと、進んでいくことが出来ます。

せっかく資格を取得したのに無駄にならないために

明るい女性

自己啓発の結果、資格を取得したのであれば、無駄にすることはありません。

しかし、自己啓発のために、資格を取得しようとすると、ほとんどの場合

・せっかく資格を取得したけど、履歴書に書く以外に、活用する場面がない
・資格証を見せて、友達に持っていることを、伝えるしかしていない

このような形になってしまい、これではせっかくの資格も、活かせていないことになってしまいます。

「資格だけ取っちゃって、まさに資格コレクター状態なんですけど、もう遅いですか?」

このような場合でも、問題はありません。

その取得した資格すべてが、活かしきれるかどうかは、皆さんが持っている目的によって異なりますが、これからきちんと、目的を設定していけば良いのです。

少し、専門的なお話で表現するなら「目標設定」というものです。

しかし、目標を達成する、目的を果たすというものは、先程にも挙げたように、何か一つをどうこうすれば、解決する問題ではありません。

さまざまな要素の集合体が、自分が目指している成功へと導きます。

自己啓発を正しく行って目標設定のコツを知りたい方は、以下の記事が参考になります。

誤った入り口から目標設定を行うことが、逆効果になることについても以下の記事でまとめています。

そして、その様々な要素で、自分に足りないものや、間違った認識、成果を出せる人が持っている心構えを知り、血肉化させて、習慣化させることが自己啓発です。

人生をより良くしたい、自分の人生に意味を持たせたいのなら、腕スキルや知識資格以外にも、自分自身の内面にも、磨きをかけるようにしましょう。

そうすることで、真の意味での、資格を取得しようとした目的を、果たすことが出来ます。

まとめ
  • 資格を取得することと自己啓発との関係を正しく理解しよう
  • 資格を取得する目的をきちんと整理して、資格コレクターから抜け出そう
  • 自己啓発した結果必要な資格であれば、進んで取得するようにしましょう