自己啓発セミナーで洗脳から身を守るため持っておくべき3つのお守り

私達リアライズでは自己啓発の業界に20年従事しているので、たくさんの自己啓発に関する質問や相談が寄せられます。

その中には悪質な自己啓発とは名ばかりの、詐欺やカルト集団が行う洗脳セミナーに関する相談などもたくさんあります。

洗脳セミナーは事が重大なので印象にも残りやすいですし、直ぐに対処が必要と感じるので敏感になりますが、中身のない無価値な自己啓発本を1冊買ったとしても、例え1,000円でも被害は被害です。

自己啓発本が嫌いになる理由と改善点については、以下の記事も参考になります。

悪質な自己啓発セミナーで友人が洗脳された!という記事は、ネットにもたくさん転がっています。

しかし、それは残念ながら体験談という知識にはなっても防衛策にはなりません。

分かりやすく例えるなら、オレオレ詐欺に引っ掛かった人の体験談を聞くよりも、どのようなものがオレオレ詐欺で、何に気を付けなければいけないのかという防衛策を身につけることが大事だからです。

オレオレ詐欺も時を重ねるごとに手を変え品を変え行っているから、被害者が減らないのです。

そもそもオレオレ詐欺の被害者が減らない根本的な原因は、被害者から体験談を聞いたところで自分のところへ実際に電話が掛かってくる頃には、聞いたこともない手法に変わっていて、オレオレ詐欺だと気付けないからです。

しかし、皆さんもこれまで生きてきた人生の過程で防衛本能から

  • あ、この人は関わっちゃいけないヤバい人だ
  • あ~この人はおそらくそっちの筋の人かな…

など、事前に判断することでトラブルを回避できていますよね。

悪質な自己啓発セミナーで洗脳されるような事態も、これらと同じように未然に防ぐことは可能です。

この記事では、悪質な自己啓発セミナーで洗脳されやすい人が身を守るために必要な防衛策について、真っ当な自己啓発の業界に20年従事している専門家がひとつひとつ詳しく解説していきます。

この記事を書いた人

1982年生まれ。2004年(22歳)から現在に至るまで自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業・講演・研修活動を行い、現在の月間セールス日本一の記録も保有しています。

すべて正規に版権を取得しており、自社取扱いプログラムともなっている

  • ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
  • ジョセフ・マーフィー(潜在意識の法則)
  • マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
  • ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
  • ブライアン・トレーシー(営業の神様)
  • デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
  • ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則ブームのきっかけとなった、ザ・シークレットの賢人エイブラハム)

これらすべてのプログラムを所有、実践し、プログラムユーザーへレクチャーしています。

現在のクライアントは法人のみですが、全国に在籍するインストラクターの育成と、プログラムユーザーのフォローサポートも担当しています。

~主な取扱い業務~

大手企業の新入社員研修
営業 / セールスなどの社内講演
オペレーションマニュアルの作成

自己啓発セミナーで洗脳された人を救う手段はある?

落ち込む女性

これは私達も数多く相談を受ける内容なのですが、悪質な自己啓発セミナーへ参加して洗脳されてしまった人に関して、救う手段というものは残念ながらありません。

これは悪質な宗教にのめり込んでしまった人や、詐欺で騙されてお金を支払ってしまった人、オレオレ詐欺でお金を振り込んでしまった人がどうにか取り返せないか、と悩んでいるのと同じだからです。

悪質な自己啓発セミナーや宗教にのめり込んでしまった人は、熱が冷めて目を覚ますまで、見守ってあげるしかありません。

その熱が冷めたり目を覚ますタイミングというのは、ほぼ全員に該当することとして「すべてを失った後」であることがほとんどです。

ですので問題の根本を解決する手段としては、そういった悪質なものとは防衛本能を用いて、事前に危険を察知して距離を置くしかありません。

続いてこの記事をお読みの方が、これからそういった悪質な自己啓発などに洗脳されないように、自分が洗脳されやすい人であるかどうかの特徴について詳しく解説していきます。

自己啓発セミナーで洗脳されやすい人の特徴

特徴

悪質な自己啓発セミナーで洗脳されやすい人の特徴は、以下の通りです。

  • 現在、悩みや問題を抱えていて、精神的に弱っている
  • 身の回りに相談できる人がおらず、自分で何とかしないと…と責任感に駆られている
  • 自分で調べることをせず、他人の意見や主張を鵜呑みにする、流されやすい
  • よくある名言サイトや、書籍によくある心に響く言葉とされるものに感化されやすい

悪質な自己啓発セミナーに限らず、世の中にある詐欺と呼ばれるものにとって、精神的に弱っている人は絶好のカモです。

しかし精神的に弱っている状態は、自己啓発やその他諸々で改善することはありません。

弱っている自覚があるのであれば、いち早く病院へ行くようにしましょう。

自己啓発中毒に陥りやすい人にも同様の事が言えますので、その特徴について知りたい方は、以下の記事も参考になります。

身の回りに相談できる人がいない場合には、何かを取り入れる前に交友関係を見直すようにしましょう。

なぜなら何かを始めるのに交友関係というものは、協力者というこの記事の問題点の解決策ともなる、とても大きな力になるからです。

自分で調べることをせず、他人に流されやすい人も詐欺の格好のカモです。

これだけ文明が発展している今日ですので、ほんの少しの時間さえ使えば調べることができるのですから面倒くさがらずに調べる習慣をつけましょう。

心に響く言葉に感化されやすい人は、精神的に弱っているかその一歩手前の症状です。

残酷な真実かもしれませんが、心に響く言葉で人生が変わることはありません。

なぜなら、それは「結果」でしかなく「過程」ではないからです。

感化されやすい人に必要なのは結果ではなく、過程に至るために必要な「準備」なのです。

これらの洗脳されやすい人の特徴はすべて、悪質な自己啓発セミナーを行っている詐欺師やカルト集団には、もってこいの材料です。

続いて、もし自己啓発セミナーなどで洗脳されてしまうような気質があるのであれば、身を守るために必要なことについて解説していきます。

自己啓発セミナーで洗脳から身を守る3つのお守り

手のひらの上のセキュリティ

悪質な自己啓発セミナーで洗脳されないようにするためには、以下の点を自分の軸として持つようにして下さい。

これらはすべて、悪質な自己啓発セミナーなどでカモを探す詐欺やカルト集団からしたら一番嫌な行為です。

即決しないで持ち帰る

その場で決断させようとする行為は、相手からしたら「鉄は熱いうちに打て」状態で、あなたに即決させずに持ち帰らせたら熱が冷めて洗脳が解けてしまうので嫌がるものです。

本当に良いもので相手に理解してもらっているのであれば、どれだけ時間を掛けても必ず相手から良い返答がもらえることを分かっています。

実際に私達リアライズでも、自己啓発プログラムを取り組むために

持ち帰り検討したい

という人がいれば、その意見を尊重し

分かりました。取り組みたくなったら連絡して下さい

と対応しています。

中身がないものや怪しいものほど「今すぐに」決断させようとするものです。

自分に自己啓発が必要なのかいまいち分からない方は、以下の記事も参考になります。

世の中でも期間限定であったり、数量限定などの文言で煽ったりすることは「ショッククローズ」というクロージングの一種なのです。

必ず誰かに相談してみる

誰かに相談されることは、必ず相談相手から否定されることが分かりきっているので、悪質な自己啓発セミナーなどで洗脳したい詐欺やカルト集団からしたら同じく嫌な行為です。

「相談してみます」という返答に対して、それを認めないことは自然に考えればおかしなことなのです。

実際に私達リアライズでも、仮に本人が

今すぐ自己啓発プログラムを取り組みたい!

とその場で前向きであったとしても

取り組みたい前向きな意志は尊重致しますが、ご家族がいらっしゃるのであれば、まずは一言相談して、了承を貰ってから始めましょう。そうでないとご家族もビックリしてしまいますし、何より相談なしに始めたことで関係が険悪になってしまったら、本末転倒になってしまいますよね。

と、対応しています。

相談したいことを否定することとは

お前の意見はどうでも良いんだ!おとなしく私の意見に従え!

と言っているのも同様ですから、そのような時には冷静に「今、目の前にいる人が自分のなりたい姿なのか」と自問自答してみましょう。

感情的なものではなく、ロジックであるか俯瞰する

基本的に、悪質な自己啓発セミナーや詐欺要素のあるものは中身がありません。

なぜなら中身がしっかりとあるものであれば、きちんと正しく理解され歴史に残るものだからです。

歴史に残るものかどうかのポイントは、感情的なものではなくロジックで論理立てられたものであるかですぐに見極めることができます。

仮にそれが見極められない場合は、目の前にいる相手に自分が納得行くまで聞いてみれば良いのです。

目の前にいる相手からのその答えがきちんと論理立てられたものであるか、それともただの感情論や精神論で返ってくるのかで判断してみれば見極めることができます。

悪質な自己啓発に足を踏み入れ、洗脳されないために

空を見上げる女性

世の中には精神的に弱っている人がとても多いので、悪質な自己啓発セミナーなどで洗脳しようとする詐欺師やカルト集団が後を絶ちません。

自分がそういった被害に遭わないためにも、また身の回りの人がそういった被害に遭わないためにも、この3つのお守りを持ってもらえれば、自分の身だけでなく身の回りの人をも守ることができるようになります。

正しい自己啓発を取り入れても病んでしまうような人の場合は、以下の記事も参考になります。

純粋な想いを悪用されないためにも、自分の中にしっかりと軸を持つようにしましょう。

まとめ
  • 悪質な自己啓発セミナーなどで洗脳された場合、すべてを失うまで目を覚ますのは難しい
  • 洗脳されないためにも、洗脳されやすい特徴がないか自分をしっかりと見つめよう
  • 悪質な自己啓発セミナーで洗脳されないように、3つのお守りを常に持っておこう