自己啓発のため目標設定する営業が未達のままで終わる3つの理由
自己啓発の一環として目標を設定する営業の方はたくさんいらっしゃいます。
しかし、これらの営業の方が最も重視していることとは「目標を設定すること」ではなく「目標を達成すること」のはずです。
- 自己啓発のために目標を設定してみよう!
- 目標設定が自己啓発にも繋がって、きっとノルマを達成できるだろう!
上記のように考えて自己啓発のために目標を設定した営業の方々が、その後どうなったか気になりますよね?
実はこれ、自己啓発のために目標を設定した営業の方のほとんどが、目標は未達で終わってしまっているのです。
自己啓発が続かない人の4つの特徴については、以下の記事で詳しく解説しています。
- 営業が自己啓発のために目標を設定するのはアリ?
- 自己啓発で目標設定しても未達で終わる理由
- 営業が目標を達成するためにやらなければならないこと
これらについて、自己啓発の業界に20年従事している専門家が一つ一つ解説していきます。
1982年生まれ。2004年(22歳)から現在に至るまで自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業・講演・研修活動を行い、現在の月間セールス日本一の記録も保有しています。
すべて正規に版権を取得しており、自社取扱いプログラムともなっている
- ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
- ジョセフ・マーフィー(潜在意識の法則)
- マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
- ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
- ブライアン・トレーシー(営業の神様)
- デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
- ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則ブームのきっかけとなった、ザ・シークレットの賢人エイブラハム)
これらすべてのプログラムを所有、実践し、プログラムユーザーへレクチャーしています。
現在のクライアントは法人のみですが、全国に在籍するインストラクターの育成と、プログラムユーザーのフォローサポートも担当しています。
~主な取扱い業務~
大手企業の新入社員研修
営業 / セールスなどの社内講演
オペレーションマニュアルの作成
営業が自己啓発のために目標設定するのはアリ?

営業の方が自己啓発のために目標設定することはお薦めしません。
なぜならこの記事の冒頭でも述べた通りで、そのほとんどが未達で終わるからです。
未達に終わってしまう理由は、自己啓発というのものを正しく理解している人であれば至極当然のことなのですが、自己啓発というものは心構えを整える準備のことを指すからです。
分かりやすく説明しますと「営業(選手)が自己啓発(準備)のために目標設定(行動)するのはアリ?」と言っているようなものなのです。
準備のために行動をする、というのは本末転倒ですよね。
運動で例えるなら、準備体操のために運動すると言っているようなものです。
ですから、正しく表現して正解を示すなら「営業(選手)が目標達成(行動)のために自己啓発(準備)をするのはアリ?」となります。
これは正しい順序であり、自己啓発を行うべき意識になっています。
要は、目標設定を行っても何の自己啓発にもならないからやらない方が良いですよ、ということです。
正しい自己啓発というものは、目標設定のような行動を起こすことではなく、準備をして心構えを整えることを言います。
自己啓発とは何をすることなのか詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。
私達のところに「目標を設定しても達成できなくて悩んでいる」と個別相談などに訪れる方々でも、多くの方がここでまず勘違いをしています。
では次に、自己啓発のために目標を設定しても未達で終わる理由について、詳しく解説していきます。
自己啓発のために目標設定しても未達で終わる理由

自己啓発のために目標設定しても意味がないことは先にも述べましたが、なぜ未達に終わってしまうのかについても具体的に解説していきます。
未達で終わる主な理由は以下の3つに集約されます。
理由1:現状がすべてを物語って証明しているから
1つ目の理由は現状がすべてを物語って証明してしているという、この記事を読んでいる方にとってはどのような言い訳も論破されてしまうほどの強力な理論です。
なぜなら、あなたが目標を達成できない原因は「目標を持っていないから」ではないからです。
目標を持っていない人や、目標を持つことに抵抗がある人というのは、目標設定以前の問題なのです。
これは、世の中のほとんどの営業の方々がこの記事の冒頭で述べたように証明してくれている事実です。
実際に、自己啓発のために目標を設定した営業の方々が無惨に散っていった事実から決して目を背けてはいけません。
つまり問題はそこではなく、もっと遡った準備段階から行わないといけない、それこそが自己啓発ということです。
理由2:目標設定した人の思考が成功思考へ変化していない
2つ目の理由は目標設定した人の思考が成功思考へ変化していないと目標設定自体に価値がないからです。
なぜなら、失敗思考の人から作られる計画というものは、成功計画ではなく失敗計画だからです。
これに関しては、分かりやすく実例を交えながら解説します。
成功思考を基本とした人が立てる成功計画というものは、自分自身が達成できるかどうかの上限ギリギリラインで設計し、それに向かって楽しみながら全力で挑んで達成へと向かいます。
失敗思考を基本とした人が立てる失敗計画というものは、自分自身ではなく生活のためや上司の目を気にした下限ギリギリンラインで設計し、それに向かって気乗りせず、常に未達の不安や恐怖と戦いながら怯えて挑み、未達に終わります。
思考パターンで大きく分けても、こうして分岐点が存在します。
更に細かく分けていくなら、楽しみながら挑んでも未達で終わる人というのは、積極思考ではなくただの楽観思考という失敗の分岐点も存在します。
このようなちょっとしたベクトルの差が結果を大きく左右するので、そうならないために事前準備として心構えを整えることが正しい自己啓発というものです。
理由3:目標設定するための意味を間違えているから
3つ目の理由は目標設定するための意味を間違えているからです。
これは逆説で考えてみればすぐに分かることです。
あなたが目標設定できない原因は何ですか?
この答えが、すべての真実となります。
例えば、あなたが旅行に行けない原因は、旅行に行く計画を立てていないからではないですよね。
世間では自己啓発のために身だしなみを整えようなどの論調もありますが、それで本当に営業としての目標が達成できると思いますか?
そんなわけないのは、もはや誰もが分かりきっていることでしょう。
自己啓発ブログの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
こうした世間の間違った自己啓発の情報を信じていても、いつまでも目標など達成できないことが明確なように、正しいものを正しい方法で行わないと、ただ目標設定をしても意味がないのです。
これは、世の中に目標設定を行っても未達で終わる多くの人がいることが証明してくれています。
もう一度旅行の例えで説明するなら、あなたが旅行に行けない原因は旅行用の洋服を持っていないことや、旅行用の荷物を持っていないからではないですよね。
それらを手にしたところで、これで旅行に行ける!とはなりません。
目標設定とは「しなければならないもの」であることは確かですが、「したくなって」行うものなのです。
目標を達成したい営業がやらなければならないこと

自己啓発のために目標を設定をしようとしている営業の方が本当に行わないといけない事とは、検索の際にあなたが一番最初に持ってきたフレーズでもある「自己啓発」を行うことです。
自己啓発というものは、何かの手法を行うことではなく、あなたの心構えを整える準備を行うことです。
- あなたの成功を邪魔する思考パターンや心構えを変えること
- あなたが目標を達成するために必要な考え方を取り入れ、不要な考え方を排除すること
- あなたの習慣で、失敗の要因となるものを成功するために必要なものへと変えること
こうしたあなたを構成する考え方や習慣という根底にある心構えというものを改善、修正して整えていくことを自己啓発といいます。
先程挙げた旅行で例えるなら、「旅行なんて行けるわけない」という思い込みから変えて行かないと意味がないのです。
あなたが「旅行なんて金銭的余裕もなければ、時間的余裕もないので行けるわけない」という思い込みを持っている限り、あなたの身だしなみを整えようが旅行用のキャリーケースを買ったところで意味がありません。
せいぜい部屋の片隅でホコリを被り、不要になったのでメルカリなどのフリマアプリで売って終わってしまうのが関の山です。
自己啓発が無駄に終わる人と、成果に繋げることができる人の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
あなたが営業として目標を達成できるようになりたいのであれば、まず現在のあなたを構築している心構えを自己啓発によって変える以外にありません。
自己啓発の意味を正しく理解して目標を達成しよう

自己啓発とは、行動を起こすことはではなく考え方や心構えを変えることです。
これらを具体的にどう変えるのかを知らないから、世の中の自己啓発を知らない素人の方が書くさまざまな論調というものは、方法論に偏っていくか適当な精神論や根性論へと流れていくのです。
自己啓発とは何も特殊なものではありませんから、一般常識で置き換えて考えてみて下さい。
世界的に著名なコンサル会社であれば、その企業に合わせた問題の解決方法を用意しますよね。
間違ってもすべての企業に同じことを言うようなことはしないはずです。
なぜなら企業によって解決方法が異なるからです。
また、世界のトップアスリートたちが優勝するために自己啓発としてラケットやボールを買って身の回りを整えることをするでしょうか?
そんなことはしないのは誰の目にも明らかですよね。
彼らが行うことと言えば、実際に試合の場において不利な状況に立たされたとしても、自分の心構えが揺らがないようにメンタルトレーニングを行うのです。
これらと同じように考えるのであれば、あなたが営業として目標を達成したいのであれば、あなたが進んで目標設定を行いたくなるように、あなたの心構えを整えるための自己啓発を行うことです。
- 自己啓発のために目標を設定するというのは、順序が違うので止めた方が良い
- 営業が目標を達成したいのであれば、心構えを変える自己啓発を行うこと
- あなた自身が変わることがなければ、成果もまた変わることはない