自己啓発でマネジメント力を向上させる3つのポイントと注意点

自己啓発を取り入れてマネジメント力の向上を図ろうと取り組む企業は、近年非常に増えています。

これは厚労省でも企業への取り組みとして推薦したり助成金を出したりすることで、国として自己啓発や能力開発をマネジメントに活かすことで事業拡大の基盤となる必要性を理解しているためです。

自己啓発とはどのようなものか気になる方は、以下の記事で詳しく解説しています。

自己啓発に対する世間的なイメージだと

  • 自己啓発は怪しい
  • 自己啓発で本当に変われるのか疑問

日本では自己啓発に対して上記のような印象を持っている人や企業も少なくないですが、実は上場企業や大企業ほど新入社員研修に自己啓発を取り入れているくらいに、一般社会でも当たり前になっています。

しかし、日本では自己啓発の研修にはさまざまなものが一括りになっているのが現状です。

自己啓発研修とはどのようなものなのかについては、以下の記事で詳しく解説しています。

自己啓発と能力開発の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

世界的に見ても自己啓発に対してネガティブなイメージを持っているのは日本くらいで、諸外国では会社員が通勤中の車の中で自己啓発の音源を聞いていたりするのは日常的なことなのです。

むしろ諸外国では役職を持ち組織を束ねる人のほとんどは、何かしらの自己啓発でマネジメントについて学んでいるほどです。

この記事で分かること
  • 自己啓発でマネジメント力は身に付く?
  • 自己啓発でマネジメント力を向上させる際のポイント
  • 自己啓発を取り入れる際の注意点

管理職のポストに就いている社員たちのマネジメント力を向上させるために、自己啓発を取り入れるかお悩みの方へ、自己啓発をご存知ない方にも分かりやすいように自己啓発の業界に20年従事している専門家が一つ一つ解説していきます。

この記事を書いた人

1982年生まれ。2004年(22歳)から現在に至るまで自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業・講演・研修活動を行い、現在の月間セールス日本一の記録も保有しています。

すべて正規に版権を取得しており、自社取扱いプログラムともなっている

  • ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
  • ジョセフ・マーフィー(潜在意識の法則)
  • マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
  • ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
  • ブライアン・トレーシー(営業の神様)
  • デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
  • ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則ブームのきっかけとなった、ザ・シークレットの賢人エイブラハム)

これらすべてのプログラムを所有、実践し、プログラムユーザーへレクチャーしています。

現在のクライアントは法人のみですが、全国に在籍するインストラクターの育成と、プログラムユーザーのフォローサポートも担当しています。

~主な取扱い業務~

大手企業の新入社員研修
営業 / セールスなどの社内講演
オペレーションマニュアルの作成

自己啓発でマネジメント力を向上させる

ステップアップしていく様子

自己啓発を取り入れることで管理職の方のマネジメント力を培ったり向上させることは可能です。

なぜなら、自己啓発というものはスキルやテクニックといったものではなく、その人自身の人としての在り方の部分を形成するものだからです。

企業が自己啓発として取り入れる際の、成功例と失敗例については以下の記事で詳しく解説しています。

例えばですが、あなたが付いて行きたいと思える上司とはどのような人か想像してみて下さい。おそらくほとんどの人が

  • 頼りがいのある人
  • 朗らかで安心できる人
  • 人として尊敬できる人
  • 的確な判断を下せる人

上記のような特徴を挙げることでしょう。

つまり管理職が理想像としているマネジメント力を持っている人というのは、これらのような人格形成が必要になるのです。

しかしここでよく考えてみて頂きたいのですが、現在マネジメント力を向上させるためにどのようなものを取り入れようとしていますか?ほとんどの企業が

  • 部下を動かすために必要なスキル
  • 組織のコミュニケーションを円滑にするためのテクニック

上記のようなスキルやテクニックを身に付けさせようとしています。

これでは部下や組織が上司に求めているものと、管理職が必要だと思っているマネジメント力に関してベクトルのズレが発生してしまっています。

現在組織としてのマネジメントが機能してなかったり、社内の風通しが良くない企業というものは、ほとんどがこのマネジメントについてのズレが発生している状態になってしまっているのです。

社内に自己啓発を取り入れてマネジメント力を向上させ、管理職を機能させようと検討しているのであれば、スキルやテクニックではなくその人の人格形成を行えるものを取り入れるようにするべきです。

マネジメント力を向上させる3つのポイント

3つのポイントと書かれた付箋

組織として自己啓発を取り入れ、マネジメント力を向上、または形成させようとしているのであれば以下の3つのポイントについて正しく理解する必要があります。

ポイント1:知識やテクニックではなく人柄に付いていくものと知る

自己啓発でマネジメント力を向上させるための1つ目のポイントは、部下はあなたの知識やテクニックではなく人柄に付いていくものと知ることです。

自己啓発をマネジメント力の向上のために取り入れると、理想の人柄として必要なものを形成し、理想の人柄として不要であるものを改善したり断つことができます。

分かりやすく例えるなら、管理職の誰もが新入社員から始まっていますので当時の自分を思い返してみましょう。

あなたが付いていきたいと思った上司は、なぜ付いていきたいと思いましたか?

また、あなたが「この人にはついていけない」と判断した上司は、なぜそう思ったのでしょうか?

ほとんどの方がこれらの理由に「知識もテクニックもないから」とは答えないはずです。

つまり、あなたがマネジメント力を向上させて部下や組織から付いていきたいと思われるようになるためには、自己啓発で身につけるべきものは知識やテクニックよりも人柄なのです。

ポイント2:部下は理解してくれる上司についていくものと知る

自己啓発でマネジメント力を向上させるための2つ目のポイントは、部下は自分を理解してくれる上司についていくものと知ることです。

自己啓発をマネジメント力の向上に取り入れることは、あなたの人格形成に役立つ以外にも他の人がどのように考えているのかを知るのにも役立ち、そして管理職であるあなたが自ら進んで与えることができるようになります。

こちらもあなたが新入社員の頃を思い返してみて頂きたいのですが、あなたを理解してくれる上司とただただ自分の考えを押し付けてくる上司であれば、間違いなく前者の上司についていきたいと考えますよね。

自己啓発を行うことでマネジメント力が培われる理由は、相互理解と譲歩の器の形成にあります。

呉越同舟では金メッキのような見せかけの、一時的な協力に留まってしまうのです。

ポイント3:共に歩んでくれる相手についていくものと知る

自己啓発でマネジメント力を向上させるための3つ目のポイントは、部下は共に歩んでくれる相手についていくものと知ることです。

自己啓発をマネジメントに取り入れると、チームワークやマスターマインドの関係を築くために必要な人格を形成することができます。

マスターマインドとはナポレオン・ヒルの成功哲学で語られている内容で、二人あるいはそれ以上の同じ考え方を持った人たちが信頼と完全な調和を基に、お互いの持つ理性や知性を分かち合って共通の目的を達成するために結成された同盟のことです。

ナポレオン・ヒルのマスターマインドについて知りたい場合には、私達が運営している別サイトの下記の記事で詳しく解説しています。

分かりやすく例えるなら「行け!やれ!取れ!」の号令しか出せない上司についていく部下は誰一人としていませんよね。

ポイント2でも挙げた「歩み寄る」こと以外に、「共に歩む」事ができない上司には誰も付いていこうとはしないのです。

自己啓発でマネジメント力を身につける際の注意点

注意と書かれた付箋

自己啓発でマネジメント力を向上させようと考えている際の注意点は、いかにしてあなた自身を知識やスキルやテクニックで武装させるかという考え方を捨てることです。

なぜなら、部下はこれらの小手先で完全武装したあなたを見ても全く魅力を感じず、むしろ離れていくからです。

恋愛で例えるなら、いかにあなたが優良物件かを相手に見せしめるために、センスや個性もなくただ全身をブランド品で覆い、相手に話す隙を与えず矢継ぎ早に話すような人だとしたらどう感じるでしょうか?

また、戦国時代に武将のあなたが剣も槍も弓も通さないような、全身が完全に覆われた鎧をまとっているが、そこから一歩も動けないような置物だとしたら周囲の兵士の士気はどうなるでしょうか?

人が人と協力したり、人が人についていこうとするのは、あなたという人に魅力を感じるから以外にありません。

つまり自己啓発を取り入れてマネジメント力を身に付けたいと考えるのであれば、行うべきことはあなたという人格を磨き上げる以外にないのです。

マネジメント力を向上させて組織活性化を図ろう

あなたという人格を磨き上げ、周囲に魅力的に映る人へと変わることができれば、組織も部下も自然とあなたに付いていこうとします。

もし現在のあなたの組織がバラバラになっているとしたら、それはあなたの人格がミラーリングした結果なのです。

自己啓発でマネジメント力を身につけるということは、あなたの人格形成を行うことですので、それはすなわち仕事以外のプライベートにも活かすことができます。

仕事もプライベートも充実しているような上司であれば、付いていきたくない部下はいませんよね。

自己啓発でマネジメント力を身に付け、組織の活性化を図るとともにプライベートも充実させていきましょう。

まとめ
  • 自己啓発でマネジメント力を向上させるなら、知識の増加ではなく人格形成を行う
  • どんな上司なら付いていきたいかを考えれば、自然と人柄について言及することになる
  • 現在の組織の状態は自分のミラーリングと捉えて改善することが重要